ネットカフェの中の人のブログ

大阪のネットカフェ店員が裏も表も色々と語ります

「ネットカフェのスタッフってすぐ辞める人が多いの?」について書きますよ

どこのネカフェでも同じだと思いますが、大体は店長一人か、それプラス社員が一人いるくらいであとはアルバイトスタッフで運営しています。

割合で言えば1:9、もちろん9がアルバイトです。

なのでアルバイトの頭数が多ければそれだけ安定したお店の運営が可能なわけで、さらに経験値の高いベテランの存在は社員の負担を軽減させてくれます。

でも、以前書いた通りネカフェの仕事はキツくて割に合いません。

そんな労働条件下でどれだけのアルバイトスタッフが安定して働き続けてくれるのか…

誰であってもせっかく時給で働くのであれば、少しでも好条件の方がいいですよね。

ということで今回は「ネットカフェのスタッフってすぐ辞める人が多いの?」について書いていきますよ。

 

netcafe-personinside-0914.hatenablog.com

 

ぶっちゃけかなり流動的です

何度も書いてきましたが、ネカフェの仕事ってキツくて割に合いません。

僕のように若くない人は次の職場を探すのが難しいのである程度は我慢して働くのでしょうが、若い人はそんなメリットのない場所でマゾみたいに耐え忍んでくれるはずもなく、ほとんどの人が数日働いたら来なくなるなんて日常茶飯事です。

中には僕が出勤していない間(僕は週3勤務です)に入ってきた人が僕の出勤した日にはもういません、なんていうのにも慣れました。

なのでネカフェのスタッフも高齢化が進み、最近では中年だらけになってきているのが現状です。

僕は勤務5年ほどのベテランなのですが、その間に社員も含めおびただしい数の人を見送ってきました。

感覚としては、10人に1人くらいの割合で1年以上働いてくれるスタッフが残るという感じです。

 

流動的になる理由

これは非常に簡単で何度も書いている「キツいのに割に合わない」はもちろん「この仕事だけでは食っていけない」からです。

時給はほとんどの職場で平均1,050円ほど、24時間営業なので3交代、もしくは4交代制となるのですが、3交代だと休憩1時間を除いた7時間が勤務時間となり、日給で7350円です。

日給7,350円を週5で働くレギュラースタッフの場合だと、大体月に22日の勤務日数となるので161,700円となります。

ここから最低所得税は引かれるでしょうから実際には15万円台のお給料となります。

これはまだいい方で、4交代制だと勤務時間は6時間です。

時給1,050円で計算すると日給は6,300円となり、週5勤務で138,600円マイナス所得税と涙しか出てきません。

しかも週5で働けるお店は少なく、人手不足すぎる所でもなければだいた週3勤務の所がほとんどです。

仕事はきついのにお金は儲からない、学生の小遣い稼ぎとしても微妙なので人が安定しないのは仕方がありません。

僕のいるお店だと、僕も含めて7割くらいのスタッフが本業持ちでネカフェは副業だったりします。

副業だと週2、3でOKなのは逆に助かりますからね。

 

おわりに

どうすればアルバイトスタッフが流動的にならずに安定化するか、こんな事は難しく考えなくても「まずは時給を上げる」だけである程度解決します。

あとは仕事の形を見直したり改善できるところはそうしていくだけでこの流動化は防げるんじゃないかなって思っています。

でも、どの会社も同じですが人件費は上げたくないでしょうし、何ならこの業界は基本的に人を使い潰してここまで来ているので今後もいい方向に変わることはないでしょう。

これまでやってきた形を変えるのってものすごく面倒ですもんね。分かります。

いずれこの仕事も都心のコンビニのように給料が安くても大丈夫な外人さんがメインの戦力になっていくのだと思います。

なのでこれを読んでいる若い皆さんはネカフェでバイトなんて考えずに、もっとお金になって学びがあってやりがいのあるお仕事を見つけてくださいね。

ではでは今回はこのへんで終わりますね。