ネットカフェの中の人のブログ

大阪のネットカフェ店員が裏も表も色々と語ります

ネットカフェというサービスについて今更ながらに書いてみる

インターネットカフェ」という存在は今や知らない人の方が少ないと思いますが、実際に利用したことが無い人もまだまだ多いかと思います。

僕もネカフェで働くまでに利用したのは1度きりでした。

街中でよく見かけるけど、何となく一見さんは入りにくい雰囲気もありますよね。

ということで今回はネットカフェって中はどうなっているのか、どんなサービスがあって料金はどれくらいなのかを僕の知識の範囲内ですが書いてみますね。

 

24時間年中無休

ネットカフェは基本的に「24時間年中無休」でいつでも利用可能です。

日の高い時間帯のちょっとした休憩からお昼寝、飲み会や仕事で終電を逃した時、旅行や出張で宿泊先を確保できなかった時、さまざまな事情で家に帰れない&帰りたくないお客様を優しくお迎えしています(多分)。

 

さまざまな席の種類があります

お店によって席の種類は違いますが、基本的にはオープン席(囲いのないデスク席)、ビジネス席(囲いありのデスク席)、リクライニング席(囲いありでゆったりした座り心地の革張りリクライニングチェア設置)、マッサージ席(椅子の代わりにマッサージチェア設置)、フラット席(靴を脱いで足を伸ばして休めるマット設置)、2020年頃から追加された鍵付き完全個室(鍵がついた完全な個室でセキュリティも抜群)などがあります。

料金に関してもお店や地域で違いがあり、1時間の料金はオープン席で400円ほど、ビジネス席で400~500円ほど、リクライニング・マッサージ席で500~600円ほど、完全個室は600~700円ほどが相場となっています。

お得なパック料金もあるので、利用時間が長いほどに安くなっていきます。

長時間利用したお客さんのブースのお掃除は結構骨が折れます。

出来る範囲でいいのでキレイに使っていただけると助かります。

 

コミック・新聞・雑誌などが読み放題

お店にもよりますが、コミックは大体4~5万冊ほどから大きいお店だと10万冊以上が置かれています。

気になっている作品があるけど買うほどではない、内容を見てから買うかどうか決める、完結した作品の最後が気になる、といった場合に心のモヤモヤが晴れますよ。

新聞や雑誌も常に最新のものに入れ替わっているので、来店の際に軽く目を通しておけば、余計な出費をせずにさまざまな新しいニュースを手に入れることができます。

今でも多くの方々がネットよりも好きな漫画を読みまくるといった利用方法を取っている場合が多いです。

なのでスタッフ側は片付けが大変なんです。特に土日祝はやばいですよ。

返却ラックにうず高く積まれた本を急ぎ足で片付けています。

 

ドリンク飲み放題

ファミレスのようなドリンクバーがあり、これももちろん飲み放題です。

お茶、コーヒー、紅茶などはもちろんコーラを始めとしたメジャーなジュースも多数揃っています。(お酒は有料)

お店によってはフローズンやソフトクリーム、コーンポタージュスープや味噌汁なども楽しめます。

多くのネカフェは食べ物の持込みが自由なので、メインのお弁当や主食は自分で用意して、それ以外はネカフェでカバーするという使い方も可能です。

飲み物だとやはりお茶は減り方が激しいので入れ替えも多いですね。

あと、スープ系もかなり人気があります。補充が大変です。

 

PCとインターネットが使い放題

インターネットカフェと言うくらいなので当然PCもネットも使い放題です。

単純にさまざまな情報にアクセスするために使うもよし、オフィス系のソフトもインストールされているので、ちょっとした仕事に使うもよし、です。

オンラインゲームを快適に楽しめるハイスペックPCを置いた席もあるので、利用したい人はチェックインの際に言ってみてください。

ネカフェのコンテンツとして、有名なアニメや映画、R-18な動画をストリーミングで心ゆくまで楽しむことも出来ます。

お気に入りの映画を見ながらのんびりコーヒーでも飲んで過ごしてくださいね。

アニメだと店内に原作が置いてある作品も多いので、違いを見比べるという楽しみ方もありますね。

 

シャワールームあります

カフェなのにどういった訳かシャワールームも完備です。

夏は汗でベトつく身体を、冬は冷えた身体を癒やしてくださいね。

以前はシャワールーム自体の利用は無料(ブースの料金は必要です)、タオル類のレンタルが有料でしたが、現在は300円ほど料金がかかるようになりました。

「燃料費が~」とか「人件費が~」とか色々と理由はあるのでしょうが、本音としては人手不足の業界において、無料のサービスをポンポン利用されてしまっては掃除の手間がかかるだけで何もメリットが無いのだと思います。

 

終わりに

元々は「マンガ喫茶」から始まったサービスですが、2000年頃には現在の「インターネットカフェ」へと姿を変えて20年ほどが経過しました。

当時はPCも今ほど気軽な価格で手に入るものは少なかったし、ネット環境もやっとADSLが月額で使い放題になり始めた頃なので、1時間500円程度で気軽にPCやネットを使えるというのは非常に便利なものであったのは想像に難くありません。

ですが今となっては多くの人にとって、ネットにアクセスするためのツールがPCからスマートフォンへと移り変わりました。

それに伴ってネットカフェという名称でありながら、現在はそれ以外の部分でのサービス拡充が求められた結果として、「鍵付き完全個室」や「食べ放題」、「カラオケ・ダーツ・ビリヤード」を始め、最近では「大浴場」を備えたお店もあったりします。

スタッフ目線で見ると今のネカフェは仕事が多すぎてやってられません。

そのうちコンビニ並みのオペレーションの多さになる日も近いんじゃないでしょうか。

もうかなり以前から「カフェ」とは言い難い存在ではありますが、今後はどこまでエスカレートしていくのかを楽しみにしながら、身体が頑張れるところまでは行く末を見守り続けたいなと思います。